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子犬の下痢 コクシジウム

2018.08.12 カテゴリー:お知らせ

こんにちは!
今回は犬の下痢でよく目にするコクシジウムという感染症についてご紹介します。
コクシジウムは特に子犬によく見られる寄生虫の一つで、なんらかの拍子に口の中に寄生虫の卵が入ってしまうことで感染が起こります。
腸の中に寄生するため、糞便や肛門まわりにもに紛れています。うんちを直接口に入れなくても、犬同士の挨拶でお尻の匂いを嗅ぎ会う時にも感染が成立してしまうわけですね。
成犬でもうつりますが、特に抵抗力の弱い子犬では、下痢や血便を起こし、脱水と栄養不良から衰弱してしまうケースもあるため侮れません。

寄生虫自体は肉眼では見ることが出来ません。

写真は顕微鏡を覗いてみたものです。

拡大してみますと、

これがコクシジウムの卵(オーシストとよばれる)です。

腸の寄生虫にはいわゆるイモ虫型のうねうねしたものだけでなく、コクシジウムのようにあり顕微鏡でしか発見できないものもあります。

コクシジウムはなかなかしぶとく、治療に時間がかかる印象がありましたが、近年は犬用の薬も開発され治療も比較的容易になってきました。早期で発見されれば重症化することは稀です。

下痢や血便、食欲不振、嘔吐が続くようであれば一度糞便検査を受けてみてくださいね。